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宮川の独り言 -54話-

独り言

2022年11月07日

宮川の独り言 -54話-

皆さん、こんにちは、アシストエンジニアの宮川です。随分と寒くなりましたが体調は、いかがでしょうか?よく食べ、良く働き、良く寝る。これが、健康の基本です。食べないのも良くありませんので、体調管理には十分お気を付け下さい。

 さて、今月の独り言は、久々にIT系のお話しをしたいと思います。最近の話題は、テスラのCEOイーロンマスク氏がTwitterを買収したことでしょうか。買収後、従業員の半分を解雇するとか、個人を特定するタグの有料化・成りすましアカウントの永久凍結など色んな策をアナウンスしている様です。また、メタバース(旧Facebook)も業績不振で約9万人もいる従業員の過去最大の削減を検討のしている様です。正直、広告収入でビジネスをしている限り、目新しいビジネスモデルと思っていないので、そんなものだと思っています。既にメタバースは、投資ビジネスの匂いがプンプンします。仮想通貨と同じ匂いがしてきました。投資・投機の匂いです。それは、昨日見た面白いテレビでの感想です。

 確かフジテレビだったと思いますが、【かまいたちのこっそり大富豪TV】という番組でした。番組の中身は、面白い副業などを紹介する番組で、詳細は検索ください。そこで、メタバースについても紹介していたのです。そこでの紹介は、メタバースでの仮想フィールド(土地)の売買です。既に有名人(USのラッパーなど)が購入しており、その仮想の土地が(TVでの見た目1c㎡)2千万円(2年前は、この区画で2万円ほどなので2年間で千倍)ほどの価格が付いているのです。アディダスも購入済みでかまいたちの山内氏も2区画購入しました。(約70万円で)これは、完全に投資・投機目的の場所に成り下がっています。正直、私は、メタバースの使い方として、良くない傾向だと思っています。

 が、しかし、製造業でも利用可能な価値があるとも思っていました。どんな使い方か?それは、マーケティングです。既にGUUCIなどは、実践している様ですが、新作のデザインの商品を仮想空間で販売。例えば、その商品を自分のアバターに着せるるために購入(200円位だと聞いています。)その製品の影響を確認し実世界での売り上げの見込みの確認をし、実世界での展開を検討する。これは、全てのB to Cビジネスで可能だと思っています。

 メタバース空間上で新製品のデザインや商品価値検証がほぼ無料でできる最高の空間となります。中小企業がコンシューマー向けに新たな製品を作るときにもこの空間で製品の検証やマーケティング活動が自由にできる良い空間だと思っていました。しかし、仮想の土地が千倍になる投資の空間だと思われると間違った使い方とイメージで、すたれていく可能性も有るのではないかと危惧をしています。東京大学も最近メタバース工学部を新設し、大学生以外(社会人・少・中・高校生)も参加可能な学部で今後が楽しみだと思っていた矢先ですが、なんだか心配です。

 日本の総理でさえも、働くよりもお金に仕事をしてもらう(投資)事を推奨する時代ですので、いたし方ないと思いますが、何だか悲しい気もします。ハーバードビジネスレビューでの報告で、部下のモチベーションを上げるには、何のためにその仕事があるのか?社会貢献的な目的が重要とのレポートもある中での投資の話は、何となく歪みを感じるのは、私だけでしょうか?回答は、ありません。しかし、皆さんがどのように感じ、どのようにビジネス・仕事をしていくかがこれらの回答かもしれません。では、また来月に。

㈱アシストエンジニア 宮川